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2015年1月12日

大谷翔平 × 萩野公介 新成人二人の対談 書き起こし








昨夜のNHKサンデースポーツで放送された
日ハム・大谷翔平と水泳選手・萩野公介、成人式を迎えた二人の対談




萩野公介はロンドン五輪の個人メドレーで銅メダルを獲得
バタフライ、背泳ぎ、自由形などの種目にも挑戦し、複数種目での金メダルを目指す"マルチスイマー"









萩野「敬語じゃなくても?」
大谷「全然大丈夫です。同級生ですもんね。」


キーワードを元にしての対談




二人の子供の頃の写真
まずは11歳の大谷



大谷「ちょっとやってたんだ、スイミングスクールみたいな。」
萩野「そうなんだ。この時から一番背でかいんだ〜。」
大谷「あんまりでも速くはなかったかな。水泳は何歳から?」
萩野「0歳くらいからもう。水にチャプチャプ親に入れられながら。ベイビースイミングで。泣き叫んでただけだけど。」



一方11歳の萩野は



ピアノ


萩野「なんでこういう写真が出てきちゃうのかね〜。」
大谷「今も弾けるの?」
萩野「いや、いまはもう。」
大谷「めっちゃ緊張しそうだけどね、ピアノ。」
萩野「めっちゃ緊張する。とんでもないくらい緊張する。もう手震えて、ペダルとか足も震えながら。」
大谷「学校のリコーダーのテストでさえめっちゃ緊張してたからね(笑)」




続いてのテーマは"二刀流"



萩野「どういう気持でやってるんだろうと思って。ピッチャーもやってバッターもやって。どっちともすごい才能持ってて。」
大谷「複数やった方がやっぱりおもしろいっていうか。投げる方が成長する楽しさと、打つ方が成長する楽しさというか。一個じゃなくて二つ面白さがあったりとか。」

大谷「例えば投げました。自分のせいで悪いピッチングをしてしまって負けました。もちろんその時は落ち込むんだけど、普通の先発ピッチャーとかだったら1週間にだいたい1回だから、水曜日投げたら6日間休んでまた水曜日みたいな感じなんだけど。俺の場合は1日休んでじゃあもっかい次はこっちで取り返すチャンスがあるって思ってるから。逆に燃えるし、そこで打ったりとかして気持ちを切り替えてまた次自分の投げる試合に臨めるから。」

萩野「バッターで打つ方で調子が良かったら投げる方も気持ちよく上がれるかなとか。」
大谷「そうだね。それも一番。どっちも調子が悪かったらそれは。もうどうしようもないけどね。いつか抜け出せると信じて頑張るしか無い。」




一方の萩野も複数の種目に挑むマルチスイマー



大谷「僕も二つだけど、一つの泳ぎじゃなくて、そっちの方が楽しいのかな?」
萩野「すごいやってて楽しいし。その種目ごとにスペシャリストがいるから。もちろんこの種目だけってやってその種目だけに特化してやってくっていうのは非常に良いことだし、マルチにやっていって金メダル一つも取れないんだったらやる意味ないと思うんだけど。でもその種目ごとのスペシャリストがいて、その人達に一個一個挑戦していくっていうのはすごく楽しいかな。」

大谷「中にはやっぱり一つに絞ってもっと伸ばした方が良いっていう人もいるんだけど。まぁそういう期待がありがたいなと思うんだけど。モチベーションという意味では今の方が数倍頑張れるし。試合に臨む気持ちとか、自分の中では一つに絞った時よりも…まぁ絞った時はないんだけど、絞ったとしてもたぶん今の方がモチベーションを高く持っていけると自分の中ではあるんだけど。そこは、周りから言われたりしない?」
萩野「言われるよやっぱり。去年の夏にバルセロナで大きな大会があったんだけど。最後ヘロヘロになちゃって。もっと種目減らしてたら最後で絶対金メダル取れてたのに、なんでそこまでして、金メダル無くしてまでそんなことするんだってみんなに言われるんだけど。じゃあ今度やった時にその人達を黙らせるような結果出すことできたらそれで文句ないんじゃないかなっていう風に思ってたりもするから。それはそれでモチベーションになるし。誰のためにやってるかって言ったら自分のためにやってるようなもんだから。自分が楽しまないといけないと思うから。それでなりたいような選手になりたいなって。」
大谷「そこが一番の共通点かな。」



次は先日の契約更改で1億円を超えた大谷の年俸について



萩野「いやもう自分としてはただ単純にかっこいい。"にんべん"が付くあたりかっこいい。普通付かないよお金の単位ににんべんなんて。」
大谷「最初はなんか、自分のお金というか懐具合を世間の方々にどれぐらい貰いましたってなんで自分が言わなきゃいけないのかなっていう。もちろん言わなくてもいいんだけど、傾向的に言うから、みんなも求めてることだしっていうのは最初あったんだけど。二十歳でこれくらいもらえる競技なんだ、頑張ればこれくらいいけるっていうところで、子供達が野球を頑張ればここまでいけるんだっていうのが必要なのかなって。この額を貰って初めて考えるようになったから。そこが一番、考え方が変わるようになったから、そこの考え方が変わるきっかけになった金額っていうのはあるかな。」



次のテーマは"挫折"

大谷「厳しいのかな、って思った時期はある?」



萩野は銅メダルを獲得したロンドン五輪の1年前、思うようにいかないどん底の時期があったという

萩野「その時期はすごく苦しくて。その時期に活躍する同年代の選手とか、自分がなりたいように思っていたトップの選手達が活躍することによってその差がどんどん開いていって。自分の気持ち的にもなかなか…。例えば練習では良いタイムが出たりするんだけど、いざ試合になってみたら前の経験が蘇ってきて、また今回もダメなんじゃないかなって。やらなくちゃいけないやらなくちゃいけないとかって思うことばっかりで。今はそう思わないんだけど。楽しむっていうことを忘れちゃってて。気持ち的に負けてしまうレースが多い時期はあったかな。」

萩野「でも結果的に後々考えてみて、あ〜あの時のことって必要なことだったんだなって思えるようになれば、無くてはならないものだったと思うので。自分が満足にプレーできるとか、泳げる幸せってそういう時にしか感じられないと思うので。挫折っていうのはすごく苦しいと思うんですけど、苦しい時にこそ一番大切なものが何かあるのかなって気がしますね。」
大谷「後からだね。その時挫折してたとしてたら、後からこれが良くなるんだろうと思える人ってあんまりいないだろうから。今もし挫折してる人がいたとしたら、今はきついかもしれないけどそこさえ乗り切れれば後々ね、そこがあったからと思える日が来るかもしれないと思って頑張って欲しいな。」



続くテーマは"アメリカへの憧れ"



萩野「大谷くんも最初ね。どっちにするんだろうと思って見てたけど。」
大谷「憧れも強かったし、イチローさんとか松坂さんとか、ちっちゃい頃に日本でトップを極めた人というかすごい人達が挑戦しているのを見ると、そこでやってみたいというのはあったし。今回日米野球をやらしてもらったりとか。憧れというかやっぱり行きたいと思ってたところだから。最終的に行きたいというかそのレベルに選手になりたいというか。」


大谷「でも行ってみたいよね〜。普通に行ってみたい。」





そして最後のテーマは"オリンピック"



大谷「オリンピックは僕じゃないな」
萩野「いやいやこれは東京オリンピックですよね。2020年東京。」

大谷「目標というか、金メダル何個みたいな?」
萩野「競泳ってすごい競技人生が短いから、2020年が最後の年かなっていうのは自分の中で思ってるから。2020年で一番満足のできるパフォーマンスをして引退するっていう風に今考えてるから。」

大谷「水泳はピークというか。野球選手だったら多分26、7とか。肉体のピークもあるけど。水泳選手のピークっていうのは?」
萩野「もうちょっと手前くらいだと思うけど。24,5。26とかくらいかなやっぱり。」
大谷「じゃあいい歳だね。」
萩野「ちょうど良い歳くらい。」

大谷「野球はまだ決まってないからね。」
萩野「ぜひ決まって欲しいですね。」
大谷「ぜひ決まって、一緒にね。」
萩野「う〜ん、それ楽しみだね〜すごい。いや〜絶対すごいことになりそうだな〜。」
大谷「そこで一緒になったら面白そうだね。」
萩野「面白そうだね。」










2 件のコメント:

  1. すごい二人が同級生なんだね。ふたりとも誰も挑戦したことないことをやってるけどうまくいってほしいね

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  2. いい感じの対談やな、野球はどうなるかわからんけど萩野も頑張ってくれやで

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